インナーチャイルドの祝福

仕事上「蒼(あおい)」を名乗ってはいますが、私の本名は和恵と申します。

私の中には7歳の「かずえちゃん」というインナーチャイルドがいて、日々、私を助けてくれています。
さりげなくセッションの場に加わっていることもしばしば。

二日前の誕生日に一緒にお祝いするつもりだったのですが、作業が重なって叶わず。
昨日、時空力メソッド札幌勉強会が終わった後でケーキを買おうとしたら、苺の乗ったケーキが売り切れ。

「苺が乗ってるのがいいんだよね、見つけたら買うから、その時にお祝いしよう?」
かずえちゃんはショーケースに並んでいるチーズケーキやモンブランはお気に召さず(私は好きですが)、しぶしぶ理解してくれました。

そして今日。
「そうだ、明日はイオンの火曜市でお買い得なお野菜があるかもしれないから、ケーキも明日買ってこよう」
と思いついたのとほぼ同時にかずえちゃんからの猛反発が返ってきました。

「やだ、きょう、いく!」
「明日じゃダメ?」
「だめ!」

かずえちゃんがこんなに強く感情を向けてくれるのは珍しいこと。
それでやっと気づきました。

今の私は、月曜日に合わせて毎年日付が変わる祝日(成人の日、海の日、敬老の日、体育の日)のように、気持ち的には誕生日をいつお祝いしても構わないのですが、7歳のかずえちゃんは、違いますよね。

そうでした。
7歳の私にとって、誕生日は特別。

すでに2日先送りしている上に、火曜市の「ついで」にお祝いのケーキを買うなんて、それは納得いかないでしょう。
すぐに支度をして、マルヤマクラスに向かいました。

「お祝い、遅くなっちゃったからお花も買ってあげる。かずえちゃんの好きな花は?」
「ひまわり」
「雪が降っちゃったから、ひまわりは難しいかな。他には?」
「ピンクのチューリップ」
「うん、私も大好き。アンジェリケとかピンクダイヤモンドとかね。…ごめん、雪がとけてあったかくならないとチューリップはお花屋さんには並ばなくて」
「しってるよ。すきなおはなは?っていったからひまわりとチューリップっていっただけ」

うわあ、ここで質問力のスキルを問われることになろうとは。

「そうだよね、じゃあ、欲しいお花はある?」

青山フラワーマーケットにはありませんでした。
足が止まったのはマックスバリュの生花コーナー。

黄色のガーベラメインの小さな花束をお買い上げです。

苺のケーキは「王様ショート」。
今日はまだ売り切れていませんでした!

お花も買ったし、ケーキはかずえちゃんに食べてもらう用のがひとつあれば、と思っていたら。

「和恵のは?和恵はどれたべる?」
(かずえちゃんは私のことを「和恵」と呼びます)
「えっ、私かずえちゃんのも一緒に食べることになるし」
「でも和恵がたべたいのはちがうケーキでしょ?」

かずえちゃんは私自身なので当然といえば当然なのですが、完全に読まれています(笑)。

「わかりました。私は王様ショコラにします」

2つのケーキを包んでもらっている最中、かずえちゃんがなんだかそわそわしている様子。
気になる方に目を向けると「ああ、これか!」というものがありました。

店員さんに一点追加をお願いしました。

「これもお願いします。『かずえちゃん』って入れてください」
それは『おたんじょうびおめでとう』と描かれたチョコレートのプレート。

まだ家族みんなで記念日を祝っていた小さい頃(注:現在も家族は全員健在です)、物心ついた時にはデコレーションケーキのメイントッピングであるチョコレートのプレートや砂糖菓子のサンタクロースは、いつも弟たちのものでした。
プレートに書かれた文字が「メリークリスマス」であろうと、「おたんじょうびおめでとう、かずえちゃん」であろうと。

「いいの?ちいさいケーキなのに、これつけてもらえるの?」
「お誕生日のお祝いだもの。ケーキが大きくても小さくても、これ、あったらうれしいよね」

家が裕福ではなかったから、弟たちがいたから、わがままを言ってはいけないと思っていたから。
いろんな場面で、欲しいのに「欲しい」と言えなくて、言葉になる前に呑み込んでしまったたくさんの想いがあったことを、私は知っています。

今だって、気になったのに言い出せなかったのでしょう。
かずえちゃんは子どもの頃の私だから。
本当はどうしたいのか、どうして欲しかったのか、きちんとその気持ちに寄り添えば、今の私にはわかるのです。

ケーキもお花も買いました。
では帰りましょうか、という段階で、足が止まりました。

「和恵のおはなは?」
「え?可愛いガーベラの花束、買ったよ?」
「それはわたしの。和恵のもかって」

言われるままに、目についた赤いバラを一本買いました。

「わあ、おとなのかんじだね〜」
「かずえちゃん、私、一応大人だよ…」

自宅のテーブルにお花をセットし、ケーキも並べたところで、店員さんがサービスでつけてくれると言っていたロウソクが入っていないことに気づきました。

「ゆるしてあげようよ。わたし、ロウソクなくてもいいよ」
「じゃあ、来年はロウソクもそろえようね」

紅茶を淹れようと準備をし始めると、かずえちゃんからストップがかかりました。

「せっかくケーキがあまくておいしいのに、にがくしないで」

そうですね、7歳の私にはまだ紅茶の美味しさはわかっていなかった(笑)。

そして、私と私のインナーチャイルドであるかずえちゃんとのお誕生日会が始まりました。

「かずえちゃん、2日遅れたけど改めてお誕生日おめでとう。
今の私があるのは、かずえちゃんが生まれてきてくれたおかげ。
生まれてくれてありがとう。
これからもよろしくね」

黄色いガーベラを眺めながら、王様ショートケーキをいただきます。
私の中のかずえちゃんの感覚で、ゆっくりと、おいしく味わいながら。

そしてやっぱりチョコレートのプレートは特別な贈り物のようでした。
自分の名前が書かれたお祝いのチョコレートを、誰に譲るでもなく自分が受け取って食べていい。
たったそれだけのことなのに、ケーキを食べ終わった後、ややしばらくお皿の上にはプレートだけが残されていました。

「ラップで包んで明日食べる?」
「ううん、いまたべる」

ようやく意を決して食べたチョコレートはとても甘くて、なんだか泣きそうになってしまいました。

満足しきったかずえちゃんは「ごちそうさまでした。わたしはもどるから、もうこうちゃのんでもいいよ」と言い残して戻っていきました。

うーん?
いつもかずえちゃんは第2チャクラのあたりにいるのですけれど、今は第4チャクラ、ハートチャクラにいるようです。

ハートチャクラで私に何か魔法をかけようとしているのでしょうか。
それとも魔法を解こうとしているのでしょうか。

インナーチャイルドの存在に気づいて、更にインナーチャイルドを大切にすると決めて、かずえちゃんと一緒に自分の誕生日を祝うのは今年で3年目。
今年の誕生日もかずえちゃんをお祝いしてあげられてよかったと安心しました。

そして、同時に気づきました。
私が、かずえちゃんに、お祝いされていたということに。

自分が生まれた日を大切にしていない私をたしなめるばかりではなく、かずえちゃんは私に聞いてくれていました。

「和恵のは?和恵はどれたべる?」
「えっ、私かずえちゃんのも一緒に食べることになるし」
「でも和恵がたべたいのはちがうケーキでしょ?」

「和恵のおはなは?」
「え?可愛いガーベラの花束、買ったよ?」
「それはわたしの。和恵のもかって」

私がかずえちゃんに「生まれてくれてありがとう」と伝えた時、かずえちゃんは私に「いきてくれてありがとう」を伝えてくれていたのです。


傍目に見れば、ひとりで何を滑稽なことを、と思われるかもしれません。
それでも。
心の病を疑われかねないこの記事も、私はお伝えしようと決めました。

このやりとりのすべてを優しく見守ってくださっている高位存在がいらっしゃることを私は知っています。
見守るだけではなく祝福してくださっていることも深く深く感謝しています。

自分を祝福してくれる存在は、外にも中にも在るのです。

自分の中の自分は憎むべき対象でも蔑むべき対象でも憐れむべき対象でもありません。
あなたの中に在るあなたは「愛そのもの」です。

この感覚がしっくりと腑に落ちたのは、時空力メソッドの学びが私の中に深く浸透してきたからかもしれません。

「言葉」を大切にする私が強く心惹かれ、佐藤由美子先生ご自身の進化と共に次々と深みが加わる時空力メソッド。
その学びをセッションという形で世の中に循環させていくことが叶う幸せに、私は今、心から感謝しています。
 

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